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工事中に気づいた不具合、どう伝える?|言い方のコツ

外壁塗装の工事中に気づいた不具合や疑問点を、業者との関係を壊さずに伝える方法を解説。場面別の具体的な言い方例文、伝えるタイミング、改善されない場合の対処法まで。

外壁塗装の工事中、「あれ?これで大丈夫かな」と気になる点を見つけることがあります。

でも、いざ業者に伝えようとすると…

「クレーマーだと思われたくない」「関係が悪くなったら工事に影響しそう」「専門的なことは分からないし、口を出していいのか」

こんな不安から、言い出せないまま工事が終わってしまう施主さんは少なくありません。

しかし、気になったことを伝えないまま完了すると、後悔するのは施主自身です。

この記事では、業者との関係を壊さずに不具合や疑問を伝える「言い方のコツ」を解説します。塗装業50年の経験から、業者側の心理も踏まえてお伝えします。

この記事で分かること

  • 施主が不具合を伝えにくい3つの心理
  • 業者が「言ってほしい」と思っていること
  • 関係を壊さない伝え方の基本姿勢
  • 場面別・具体的な言い方の例文
  • 伝えても改善されない場合の対処法

施主が不具合を伝えにくい3つの心理

1. 「クレーマー扱いされたくない」

最も多い心理がこれです。

テレビやネットで「モンスタークレーマー」の話題を目にする機会が増え、「文句を言う人=面倒な人」というイメージが広がっています。

「些細なことで騒ぐ人だと思われたくない」「職人さんに嫌な顔をされたくない」

こうした気持ちから、気になることがあっても黙ってしまう方が多いのです。

2. 「専門知識がないから口を出せない」

外壁塗装は専門的な工事です。

「素人の自分が口を出していいのだろうか」「間違った指摘をして恥をかきたくない」

このように感じる施主さんもいます。確かに技術的なことは分からなくても、「見た目がおかしい」「説明と違う」と感じる直感は正しいことが多いのです。

3. 「関係が悪くなると工事に影響しそう」

工事はまだ続きます。

「ここで関係を悪くしたら、残りの工事が雑になるかも」「嫌がらせされたらどうしよう」

こうした不安から、完了まで我慢してしまうケースも。しかし実際には、早い段階で伝えた方が、業者も対応しやすく、関係も良好に保てます。

業者が「言ってほしい」と思っていること

まともな業者は指摘を歓迎する

意外かもしれませんが、真っ当な業者は施主からの指摘を歓迎します。

業者が「言ってほしい」と思う理由:

  • 工事中に指摘されれば、すぐに直せる
  • 完了後に言われると、足場を組み直す手間とコストがかかる
  • 小さな不満が積み重なって、完了後に大クレームになるより良い
  • 施主の要望を把握できれば、仕上がりの満足度が上がる

「完了後に言われる」のが最も困る

業者にとって最も困るのは、工事が完了して足場を解体した後に「実は気になっていたことがあって…」と言われることです。

足場がなければ高所の補修は難しく、再度足場を組むには数十万円のコストがかかります。工事中なら5分で直せることも、完了後は大事になるのです。

だからこそ、気づいたその時に伝えることが、施主にとっても業者にとっても最善なのです。

関係を壊さない伝え方の基本姿勢

「攻撃」ではなく「確認」のスタンス

不具合を伝える際の基本姿勢は、「攻撃」ではなく「確認」です。

NG:攻撃的な伝え方

「ここ、手抜きしてませんか?」「ちゃんとやってください」「素人だと思ってバカにしてるんですか?」

OK:確認のスタンス

「ここが少し気になったのですが、これで大丈夫でしょうか?」「素人なので分からないのですが、教えていただけますか?」「最終的にこうなる予定ですか?」

同じ内容でも、伝え方次第で受け取り方は大きく変わります。

「責める」のではなく「教えてもらう」

職人さんは技術に誇りを持っています。

「間違っている」と責めるのではなく、「分からないので教えてほしい」というスタンスで聞くと、丁寧に説明してくれることが多いです。

効果的なフレーズ:

  • 「素人なので分からないのですが…」
  • 「教えていただきたいのですが…」
  • 「これは○○ということでしょうか?」

このフレーズを使うと、相手の防御姿勢が下がり、建設的な会話になりやすくなります。

感謝とセットで伝える

指摘の前後に感謝の言葉を添えると、より伝わりやすくなります。

例:「毎日暑い中ありがとうございます。一点だけ確認させてください。○○の部分なのですが…」

「丁寧に作業していただいて感謝しています。気になった点があるのですが、お時間よろしいですか?」

感謝の言葉は、相手への敬意を示すと同時に、「文句を言いたいわけではない」というメッセージにもなります。

場面別・具体的な言い方の例文

場面1:塗り残しを見つけた

状況:外壁の一部に塗り残しがあるように見える

NG例:「ここ、塗り忘れてますよね?ちゃんと確認してください」

OK例:「すみません、一点確認させてください。この部分なのですが、まだ途中でしょうか?それとも完了でしょうか?素人目には少しムラがあるように見えたのですが…」

ポイント:「途中かもしれない」という可能性を残すことで、相手のメンツを潰さずに確認できます。

場面2:養生が雑に見える

状況:窓の養生テープがはがれかけている

NG例:「養生が雑すぎませんか?窓に塗料がついたらどうするんですか」

OK例:「お忙しいところすみません。窓の養生テープが少しはがれかけているようなのですが、このままで大丈夫でしょうか?風が強いので心配になりまして…」

ポイント:「風が強いので」と外的要因を理由にすることで、職人の作業を責めるニュアンスを避けられます。

場面3:色が見本と違う気がする

状況:塗った色が、契約時に見た色見本より濃く見える

NG例:「色、間違ってませんか?見本と全然違うじゃないですか」

OK例:「確認させていただきたいのですが、塗料の色はこちらで合っていますか?見本で見たときより少し濃く感じたのですが、乾くと変わるものでしょうか?」

ポイント:「乾くと変わるかも」という可能性を含めることで、質問形式になり、相手も答えやすくなります。

場面4:予定と違う作業をしている

状況:今日は下塗りの予定なのに、別の作業をしている

NG例:「今日は下塗りって言ってましたよね?なんで違う作業してるんですか」

OK例:「お疲れ様です。工程表では今日が下塗りの予定になっていたのですが、予定が変わりましたか?」

ポイント:工程表という「証拠」を示しつつ、「変わったのか?」と確認する形で聞くと、相手も説明しやすくなります。

場面5:乾燥時間が短い気がする

状況:昨日下塗りをしたばかりなのに、今日もう中塗りを始めている

NG例:「乾燥時間、ちゃんと取ってますか?手抜きじゃないですか」

OK例:「すみません、一つ教えてください。下塗りから中塗りまでは何時間くらい空けるものなのでしょうか?昨日の今日なので、少し気になりまして…」

ポイント:「教えてください」という形で聞くと、職人も説明しやすくなります。

場面6:近隣から苦情があった

状況:隣の家から「塗料の臭いがきつい」と言われた

NG例:「隣から苦情が来ましたよ。なんとかしてください」

OK例:「ご相談なのですが、お隣の方から臭いについて少しお話がありまして。何か対策できることはありますでしょうか?ご近所との関係もあるので、アドバイスいただけると助かります」

ポイント:「なんとかしろ」と丸投げするのではなく、「一緒に考えたい」というスタンスで相談すると、業者も協力的になります。

伝えるタイミングと方法

ベストなタイミング

朝の作業開始前か昼休憩時がベストです。

作業中に声をかけると、集中が途切れたり、高所作業中は危険な場合もあります。キリの良いタイミングを見計らいましょう。

避けるべきタイミング:

  • 高所作業中
  • 塗料を塗っている最中
  • 夕方の片付け時(疲れている)

伝える相手

現場に複数の職人がいる場合、現場責任者(親方)に伝えるのが基本です。

下請けの職人に伝えても、判断権限がないことがあります。「責任者の方はいらっしゃいますか?」と確認してから伝えましょう。

記録を残す

口頭で伝えた内容は、必ずメールやLINEでも記録を残しましょう。

例:「本日お伝えした○○の件、確認をお願いいたします。」

「言った・言わない」のトラブルを防ぐためにも、文字で残すことが大切です。

伝えても改善されない場合の対処法

ステップ1:再度、書面で伝える

口頭で伝えても改善されない場合は、メールや書面で正式に伝えます。

書面に含める内容:

  • 気になっている点の具体的な内容
  • いつ、誰に伝えたかの記録
  • いつまでに対応してほしいかの期限
  • 対応されない場合の対応(契約書の確認など)

ステップ2:契約書を確認する

契約書には、工事内容や仕様が記載されています。

気になる点が契約内容と異なる場合は、契約違反として指摘できます。逆に、契約書に明記されていない内容は、追加費用が発生する可能性があります。

ステップ3:第三者に相談する

業者と直接交渉しても解決しない場合は、第三者に相談することを検討します。

相談先:

  • 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(公益財団法人)
  • 消費生活センター(各自治体)
  • 弁護士(契約トラブルの場合)

第三者を入れることで、業者も真剣に対応するケースが多いです。

最終手段:支払いを保留する

工事に明らかな問題があり、業者が対応しない場合、残金の支払いを保留するという選択肢もあります。

ただし、これは最終手段です。支払いを止める前に、必ず証拠(写真・記録)を揃え、できれば専門家に相談しましょう。

施工管理アプリを活用したコミュニケーション

「言いにくい」を解消するツール

施工管理アプリを使えば、直接言いにくいことも、アプリ上で確認できます。

  • 工程の進捗をカンバンボードで確認
  • 写真記録で作業内容を把握
  • 気になる点をコメントで質問

対面で言いにくいことも、テキストなら伝えやすいという方は多いです。

記録が自動で残る

アプリ上でのやり取りは、すべて記録として残ります。

「言った・言わない」のトラブルが防げるだけでなく、後から振り返って「あの時こう説明された」という確認もできます。

業者にも伝えやすい

「アプリで進捗を共有してほしい」と最初に伝えておけば、工事中のコミュニケーションがスムーズになります。

施主が見ていることが分かれば、業者も丁寧な対応を心がけるようになります。

よくある質問(FAQ)

Q. 毎日現場にいないと、不具合に気づけないのでは?

A. 施工管理アプリを使えば、写真で作業内容を確認できます。毎日現場に行く必要はありません。気になる点があれば、写真を見てから質問することもできます。

Q. 職人さんに直接言うのと、会社(営業)に言うのと、どちらがいいですか?

A. 軽微な確認事項は現場の職人さんに、重要な内容や改善が見られない場合は会社(営業担当)に伝えましょう。会社に伝えることで、組織として対応してもらえます。

Q. 指摘したら嫌がらせされませんか?

A. まともな業者であれば、嫌がらせをすることはありません。逆に、指摘しただけで態度が変わるような業者は、そもそも信頼できません。万が一に備えて、やり取りは記録に残しておきましょう。

Q. 専門用語が分からなくても大丈夫ですか?

A. 大丈夫です。「ここの部分が気になる」「この色がおかしい気がする」など、見たまま・感じたままを伝えれば十分です。専門用語を使う必要はありません。

Q. 些細なことでも伝えていいのでしょうか?

A. はい。「些細なこと」と思っても、実は重要な問題だったというケースは多いです。気になったら遠慮せず確認しましょう。業者側も「聞いてくれてよかった」と思うことが多いです。

まとめ:「伝える」ことが品質を守る

外壁塗装は100万円を超える大きな買い物です。

気になることを伝えずに完了し、後から後悔するのは施主自身。「伝える」ことは、自分の財産を守る行為です。

伝え方のポイント:

  1. 「攻撃」ではなく「確認」のスタンスで
  2. 「教えてもらう」姿勢で聞く
  3. 感謝の言葉をセットにする
  4. タイミングを見計らって伝える
  5. 記録を残すことを忘れずに

まともな業者は、施主からの指摘を歓迎します。遠慮せず、気になったことはその場で伝えましょう。

施工管理アプリでコミュニケーションを円滑に

「対面で言いにくい」という方には、施工管理アプリの活用をおすすめします。

カンバンボードで進捗を確認し、写真記録で作業内容を把握。気になる点はアプリ上で確認でき、やり取りはすべて記録に残ります。

→ 施工管理アプリの詳細はこちら

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この記事は、塗装業50年の経験を持つ職人監修のもと作成されています。

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