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自社足場を持っている業者のメリット|コストと品質の関係を徹底解説

足場を自社保有する業者に依頼するメリットを解説。中間マージン削減、品質管理、工期短縮の3つの強みと、見積もり時の質問リストを50年の経験から紹介。

導入:外壁塗装の見積もりで驚く「足場代」、本当に安くならないの?

外壁塗装や屋根リフォームを検討する際、見積もりを見て多くの方が驚くのが「足場代」の金額です。一般的な戸建て住宅の場合、足場代は工事費総額の約20%を占め、20万円から30万円にものぼることも珍しくありません。この大きなコストを前に、「なんとか安くならないだろうか?」と考えるのは当然のことでしょう。

結論から言うと、この費用を削減する方法は存在します。そして、その鍵を握るのが「自社で足場を保有している業者」を選ぶことです。

この記事では、なぜ足場代が高額になるのか、そして自社足場を持つ業者に依頼することが、いかにコスト削減と高品質な工事の両立につながるのかを、50年の塗装経験から徹底的に解説します。

1. なぜ足場は単なる「安全対策」ではないのか?

足場は、職人の安全を守るためだけの設備だと思われがちです。しかし、それは大きな間違いです。実は、足場は工事の最終的な仕上がりを決定づける「品質への投資」なのです。

足場は職人の「現場環境」そのもの

安定し、作業しやすいように設計された足場は、職人が最高のパフォーマンスを発揮するための「現場環境」そのものです。足元が不安定だったり、作業スペースが狭かったりすると、無理な姿勢での作業を強いられ、それが塗りムラや仕上げの乱れに直結します。

私が提唱する「塗装方程式」では、品質 = モチベーション × 技術 × 時間と表現しています。この「時間」の部分に、足場の品質が大きく影響するのです。

質の高い足場がもたらす効果

  • 外壁の塗装ムラを防ぐ:安定した足場があることで、職人は常に適切な距離と角度を保ち、均一な塗膜を形成できます。
  • シーリング材の仕上げを美しく保つ:窓サッシ周りなどの細かい作業も、しっかりとした足場があれば丁寧に行えます。
  • 屋根材の接合部まで確実に施工:手の届きにくい場所でも確実な作業が可能になります。

つまり、業者が足場をどのように考え、扱っているかを見れば、その会社が工事全体の品質に対してどれほど誠実に向き合っているかを知ることができるのです。

2. 自社足場を持つ業者に依頼する3つの大きなメリット

メリット1:中間マージンがなく、コスト削減が期待できる

多くの塗装業者は、足場を専門のレンタル会社から借りており、そのレンタル費用は中間マージンとしてそのままお客様の見積もりに上乗せされています。

拙著『外壁塗装の不都合な真実』でも解説しましたが、外壁塗装業界では中間マージンが30〜40%に達することも珍しくありません。足場のレンタル費もその一部です。

一方、自社で足場を保有している業者は、このレンタル費用がかかりません。そのため、中間マージンを削減した、より競争力のある価格を提示できます。

ここが重要なポイントです。浮いたコスト分を「人工(にんく)」に還元できるのです。

人工」とは、1人の職人が1日に行う仕事量のこと。外壁塗装の品質は、この「人工」をどれだけ確保できるかで決まります。自社足場の業者は、レンタル費を節約した分を「丁寧な下地処理」「適切な乾燥時間の確保」といった工程に回せるのです。

「足場代無料」との決定的な違い

これは、「足場代無料」をうたう一部の業者の手法とは根本的に異なります。そうした広告の多くは、無料になったはずの足場代を塗料代や人件費に上乗せしているだけで、総額では決して安くなっていません。

自社足場によるコスト削減は、こうした見せかけの割引とは違う、構造的なメリットなのです。

メリット2:足場の品質管理が行き届き、丁寧な仕事につながる

自社で足場を保有するということは、その機材のメンテナンスや品質管理もすべて自社の責任で行うということです。日々の点検や修繕が徹底されるため、常に安全で状態の良い足場を組むことが可能になります。

この「足場の品質」が、前述した「工事の品質」に直結します。揺れやたわみのない、しっかりと管理された足場は、職人が安心して作業に集中できる環境を提供します。

塗装方程式で言えば、「モチベーション」の部分です。良い環境で働ける職人は、自然と丁寧な仕事をします。

足場材の導入には数百万円単位の初期投資が必要となるため、全ての業者が決断できるわけではありません。だからこそ、その投資は会社の安定性や長期的な事業への本気度を示す指標とも言えるのです。

メリット3:工期の遅延リスクが低く、工事がスムーズに進む

足場をレンタルに頼っている場合、特に建設業界の繁忙期には「借りたいときに足場機材がない」という事態が発生しがちです。

その点、自社で足場を保有していれば、レンタル会社の空き状況に左右されることなく、自社の工事スケジュールに合わせて迅速に足場を現場へ運び、組み立てることができます。

これにより、塗装方程式の「時間」を十分に確保でき、予期せぬ工期の遅延リスクが大幅に減ります。

3. 見積もり時に確認したい!良い業者を見極めるための質問リスト

業者選びの際に、その会社が足場についてどう考えているか、そして信頼できる品質を提供してくれるかを見極めるために、見積もり時に以下のような質問を投げかけてみましょう。

【見積もり時の質問リスト】

  1. 「足場は自社で保有されていますか、それともレンタルですか?」 → 最も直接的な質問。ここから会話を始める
  2. 「自社足場の場合、どのようなメリットをお客様に提供できますか?」 → コスト面や品質面でのメリットを具体的に説明できるか
  3. 「足場は工事の品質にどう影響するとお考えですか?」 → 単なる安全対策ではなく、品質を左右する要素だと理解しているか
  4. 「この工事には何人の職人が何日かけますか?」 → 人工の考え方を持っているか確認
  5. 「下地処理やケレン作業には、どのくらいの時間をかけますか?」 → 品質へのこだわりを示す重要な指標

これらの質問に対して、曖昧な返事をしたり、面倒くさそうな態度をとったりするのではなく、専門家として自信を持って分かりやすく答えられる業者は、信頼できるパートナーである可能性が高いと言えるでしょう。

4. まとめ:賢い業者選びが、満足のいくリフォームの第一歩

外壁塗装における足場代は、決して「余計なコスト」ではありません。安全はもちろんのこと、10年後、20年後の住まいの美観と耐久性を守るための、極めて重要な「品質投資」です。

そして、その投資効果を最大化する選択肢の一つが、自社足場を持つ業者を選ぶことです。

3つのポイント

  1. コスト削減:中間マージンがなく、適正価格での工事が期待できる
  2. 高品質な施工:管理の行き届いた足場で、職人が丁寧な仕事を実現できる
  3. スムーズな工期:レンタル手配による遅延リスクがなく、計画通りに工事が進む

これから外壁リフォームを検討される方は、必ず複数の業者から相見積もりを取り、その際に「足場を自社で保有しているか」を一つの重要な判断基準としてみてください。

見えない部分へのこだわりにこそ、その業者の本当の価値が表れます。

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