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自社施工の塗装店を見分ける3つの質問|下請けに出す業者との違い

「見積もりを取ったけど、実際に塗るのは誰なの?」

外壁塗装を依頼するとき、多くの方が気にするのは価格塗料のグレードです。しかし、それ以上に重要なことがあります。

それは、「誰が塗るのか」です。

契約した会社と、実際に施工する職人が違う——これが外壁塗装業界では当たり前のように起きています。

この記事では、塗装業50年の経験から、自社施工の塗装店を見分ける3つの質問と、下請けに出す業者との違いを解説します。

この記事で分かること

  • 自社施工とは何か
  • 下請け構造がなぜ品質に影響するのか
  • 自社施工かどうかを見分ける3つの質問
  • 自社施工の業者を選ぶメリット
  • 中間マージンと価格の関係

自社施工とは何か

自社施工の定義

自社施工とは、契約した会社が自社の職人で工事を行うことです。

外壁塗装の場合、以下のような会社が自社施工に該当します。

  • 自社で雇用している職人が塗装する
  • 工事の責任者が最初から最後まで現場を管理する
  • 契約から施工まで一貫して同じ会社が担当する

下請け構造とは

一方、下請け構造とは、契約した会社が別の会社(下請け業者)に工事を発注する形態です。

よくあるパターン:

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この構造では、施主が支払ったお金が複数の会社を経由するため、実際に現場で作業する職人に届くお金が少なくなります

下請け構造がなぜ品質に影響するのか

中間マージンの実態

下請け構造では、各階層で中間マージンが発生します。

例:100万円の工事の場合

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施主が100万円支払っても、実際の施工に使われるのは約半分という計算になります。

私の著書『塗装方程式』でも触れていますが、下請けを重ねるほど中間マージンが発生し、現場にかけられる予算や時間が削られてしまいます

予算不足が引き起こす問題

現場に届くお金が少なくなると、以下のような問題が起きやすくなります。

1. 工期の短縮

  • 人件費を抑えるため、作業日数を減らす
  • 乾燥時間を十分に取れない
  • 下地処理を省略する

2. 材料費の削減

  • 塗料を過度に希釈する
  • グレードの低い塗料に変更する
  • 使用量を減らす

3. 職人のモチベーション低下

  • 安い単価で請け負うため、やる気が出ない
  • 「早く終わらせて次の現場へ」という意識になる
  • 品質より効率を優先する

「塗装方程式」で考える品質の違い

私が提唱する「塗装方程式」では、品質は以下の掛け算で決まります。

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下請け構造では、この3つすべてが低下しやすいのです。

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自社施工かどうかを見分ける3つの質問

見積もりの時点で、以下の質問をしてください。業者の回答から、自社施工かどうかを見極めることができます。

質問1:「実際に塗装するのは、御社の社員さんですか?」

これが最も重要な質問です。

自社施工の業者の回答例:

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下請けに出す業者の回答例:

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深掘り質問:

  • 「その職人さんは何年くらい御社で働いていますか?」
  • 「工事期間中、担当する職人やチームは同じメンバーですか?」

私の著書でも触れていますが、途中で人が頻繁に入れ替わると引き継ぎミスや乾燥時間の判断違いが起きやすくなります。同じ職人やチームが一貫して工事を担当する方が責任感も強く、品質のばらつきが少なくなります。

質問2:「足場は自社で持っていますか?」

足場の所有は、会社の「ゆとり」を示す指標です。

自社施工の業者の回答例:

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下請けに出す業者の回答例:

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なぜ足場の所有が重要なのか:

足場を自社で保有している会社には、以下のメリットがあります。

  1. レンタル費を気にせず工期に余裕を持たせられる
    • 「もう1日乾燥させたい」と思った時に追加日程を取りやすい
    • 天候不良でも焦らず対応できる

  1. 経営的に余裕がある
    • 足場は初期投資が大きい
    • 保有できるのは、ある程度の経営基盤がある証拠

  1. スケジュール調整に柔軟
    • レンタルだと「何日までに返却」という制約がある
    • 自社保有なら、細部まで丁寧に作業できる

私の著書『塗装方程式』でも、足場を自社で保有している会社はレンタル費を気にせず工期に余裕を持たせられるため、細部まで丁寧な作業をしやすい傾向があると述べています。

質問3:「御社は地元でどのくらい営業されていますか?」

地域密着度は、品質へのこだわりを示す指標です。

自社施工の業者の回答例:

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下請けに出す業者の回答例:

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なぜ地域密着が重要なのか:

  1. 「ご近所の目」がある
    • 地元での評判を大切にするため、手抜きができない
    • 悪い評判が広まると、商売ができなくなる

  1. アフターフォローがしやすい
    • 何かあったらすぐに駆けつけられる
    • 長期的な関係を築ける

  1. 移動時間が少ない
    • 遠方の業者は移動コストがかさむ
    • その分、現場にかけられる時間と費用が減る

私の著書『外壁塗装の不都合な真実』でも、職人さんとの対談で「地元の評判が大事」「長くやっているのは、それだけの信頼がある」という声を紹介しています。

3つの質問に対する回答パターン

質問に対する回答をまとめると、以下のようなパターンに分かれます。

自社施工の可能性が高い回答

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下請けに出す可能性が高い回答

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注意すべき曖昧な回答

以下のような回答には注意が必要です。

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自社施工の業者を選ぶメリット

メリット1:責任の所在が明確

自社施工の場合、契約から施工まで同じ会社が責任を持ちます

自社施工:

  • 問題があれば、その会社が対応
  • 「言った言わない」が起きにくい
  • 保証も明確

下請け構造:

  • 「それは下請けのせい」と言われることも
  • 責任の所在が曖昧
  • トラブル時の対応が遅れがち

メリット2:コミュニケーションがスムーズ

自社施工では、施主と職人が直接やり取りできます

自社施工:

  • 色の微調整などの要望が伝わりやすい
  • 現場での細かい確認がスムーズ
  • 「ここもやってほしい」という追加要望にも対応しやすい

下請け構造:

  • 要望が伝言ゲームになる
  • 「聞いていない」というトラブルが起きやすい
  • 現場での判断が遅れる

私の著書でも、下請け構造では伝達漏れや伝達ミスといったコミュニケーションロスによって希望通りの外壁塗装が行われない可能性があると指摘しています。

メリット3:適正価格で高品質

自社施工では、中間マージンがない分、適正価格で質の高い工事が期待できます。

自社施工:

  • 支払ったお金が現場に直接届く
  • 職人の報酬も適正に確保される
  • 良い材料、十分な時間をかけられる

下請け構造:

  • 中間マージンで予算が削られる
  • 職人への報酬が少なくなる
  • どこかでコスト削減が起きる

メリット4:職人のモチベーションが高い

自社施工では、職人の仕事が会社の評判に直結します。

私の著書『業者比較シート』でも触れていますが、元請けとしてやっている職人さんは品質を重視しています。一方、下請けで来る職人さんはスピード重視になりがちです

なぜなら、下請けの職人さんはクレームが起きても元請けさんが代弁してくれますし、何かあっても所属先を変えて新しい元請けさんのもとに行けばいいので、品質責任を背負っていないからです。

中間マージンと価格の関係

同じ100万円でも中身が違う

自社施工の会社と、下請けに出す会社で同じ100万円の見積もりが出たとします。

自社施工の100万円:

  • 材料費:30万円
  • 人件費:50万円(十分な日数・職人数)
  • 会社利益:20万円

下請け構造の100万円:

  • 材料費:25万円
  • 人件費:30万円(日数・職人数を削減)
  • 中間マージン:25万円
  • 下請け会社利益:10万円
  • 職人への報酬:10万円

同じ金額でも、現場にかけられる予算が全く違うのです。

「安さ」だけで選ばないでほしい

極端に安い見積もりには注意が必要です。

私の著書『塗装方程式』でも、極端に安い見積もりは職人の日数や手間が削られている場合が多く、品質が犠牲になる恐れがありますと述べています。

適正な価格で必要な工程と日数を確保しているかを比較検討してください。

自社施工の業者を見つけるためのヒント

ヒント1:ホームページを確認する

自社施工の会社は、以下の情報をホームページに掲載していることが多いです。

  • 職人の顔写真とプロフィール
  • 施工事例(自社施工であることを明記)
  • 会社の歴史や理念
  • 地域での実績

注意: ホームページが立派でも、実際は下請けに出している会社もあります。必ず直接質問しましょう。

ヒント2:見積もり時に職人と会う

自社施工の会社では、見積もり時に実際に施工する職人と会えることがあります。

「見積もりの時に、実際に塗装する職人さんとお話しできますか?」と聞いてみましょう。

ヒント3:近所の施工実績を聞く

「この近所で最近施工された現場はありますか?」と聞いてみましょう。

地域密着の自社施工会社であれば、近所の実績を紹介してくれるはずです。

ヒント4:資格保有者がいるか確認する

自社施工の会社では、一級塗装技能士などの資格保有者が在籍していることが多いです。

「一級塗装技能士の方はいらっしゃいますか?」と確認しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 下請けに出す業者は全部ダメなの?

A. 一概にダメとは言えません。ただし、以下のリスクがあることを理解しておきましょう。

  • 中間マージンで現場予算が減る
  • 責任の所在が曖昧になりやすい
  • 誰が来るか分からない

信頼できる下請け業者を使っている会社もありますが、その場合でも「誰が来るのか」「下請け業者の管理はどうしているか」を確認することをおすすめします。

Q. ハウスメーカーに頼むのは避けるべき?

A. 避けるべきとは言いませんが、構造を理解しておくべきです。

ハウスメーカーは建物の知識があり、安心感はあります。しかし、大半が下請け業者に発注するため、中間マージンが発生します。

また、伝達ミスのリスクもあります。ハウスメーカーを通じて要望が下請けに伝わるため、「言ったことが伝わっていない」というトラブルが起きることがあります。

Q. 自社施工かどうか、見積書で分かる?

A. 見積書だけでは判断しにくいですが、以下のポイントは参考になります。

  • 「人工(にんく)」が明記されているか
  • 工程ごとの詳細が記載されているか
  • 「一式」ばかりになっていないか

ただし、最終的には直接質問するのが確実です。

Q. 自社施工の会社は高いのでは?

A. 必ずしも高くはありません

中間マージンがない分、同じ品質ならむしろ安くなることが多いです。

ただし、自社施工の会社は「安さ」ではなく「品質」で勝負していることが多いため、極端に安い見積もりは出さない傾向があります。

Q. 大手リフォーム会社と地元の塗装店、どちらがいい?

A. それぞれにメリット・デメリットがあります

大手リフォーム会社:

  • ブランドの安心感
  • アフターサービスの体制
  • ただし、下請け構造になりやすい

地元の塗装店:

  • 自社施工が多い
  • 地域密着でアフターフォローしやすい
  • ただし、会社によって品質にばらつきがある

私のおすすめは、地元で長く営業している自社施工の塗装店です。

まとめ:3つの質問で自社施工を見極めよう

外壁塗装は、「誰が塗るか」が品質を大きく左右します。

見分けるための3つの質問:

  1. 「実際に塗装するのは、御社の社員さんですか?」

→ 自社の職人か、下請けかを確認

  1. 「足場は自社で持っていますか?」

→ 会社の経営的な余裕を確認

  1. 「御社は地元でどのくらい営業されていますか?」

→ 地域密着度を確認

自社施工のメリット:

  • 責任の所在が明確
  • コミュニケーションがスムーズ
  • 適正価格で高品質
  • 職人のモチベーションが高い

見積もりの金額だけでなく、「誰が、どのような体制で施工するのか」を確認することが、満足のいく外壁塗装への第一歩です。

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施工管理アプリを使えば、誰がどのような作業をしているかが一目で分かります。

  • 21工程のカンバンボードで進捗を可視化
  • 工程完了時にLINEで自動通知
  • 写真で作業内容を記録
  • 担当職人の作業が確認できる

「ちゃんとやっているか」を自分の目で確認できる安心感があります。

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