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外壁塗装の手抜き工事を見抜く!施主ができる7つのチェックポイント

外壁塗装の手抜き工事は「塗ってしまえば分からない」からこそ起きる。工程写真の依頼、中塗りの色変え、空き缶チェックなど、施主が自分でできる7つの防衛策を50年経験の職人が解説。

はじめに:塗装工事は「塗ってしまえば分からない」

外壁塗装の怖いところは、塗ってしまえば見た目では違いが分からないことです。

3回塗りを2回で済ませても、塗料を薄めて塗っても、下地処理を省いても——完成直後の見た目はほぼ同じ。しかし、数年後には明らかな差が出ます。

50年の塗装経験の中で、私は何度も手抜き工事の現場を目にしてきました。

  • 「○○工程が省かれているじゃん!」
  • 「えぇー、下地処理がされてないぞー!」

思わず口に出てしまうような工事を、残念ながら今でも見かけます。

この記事では、施主の立場から手抜き工事を見抜くための7つのチェックポイントを解説します。

よくある手抜き工事のパターン

まず、どんな手抜きが行われているのかを知っておきましょう。

パターン1:塗り回数の省略

外壁塗装は「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本です。

しかし、手抜き業者は中塗りを省略し、2回塗りで済ませることがあります。見た目では分かりませんが、塗膜の厚みが足りず、耐久性が大幅に低下します。

パターン2:塗料の過度な希釈

塗料をシンナーで薄めすぎると、1缶で塗れる面積が増えます。

メーカーが定める希釈率を守らないと、塗膜が薄くなり、本来の耐久性が発揮されません。「規定より薄い塗料で塗られた」という被害は非常に多いです。

パターン3:下地処理の省略

塗装は下地処理で決まります。

汚れを落とさず、ひび割れを補修せず、いきなり塗装する——こうした手抜きは、数年後に塗膜がペロリとはがれる原因になります。

消費生活センターへの相談事例:

「訪問販売業者と70万円で外壁塗装工事の契約をした。ところが、十分な汚れ落としもせず、いきなり塗装をするという手抜き工事をしていた。工事の半年後にペロリと塗装がはがれた。」

パターン4:乾燥時間の無視

塗料には、次の工程に進むまでの乾燥時間が定められています。

これを守らず、乾燥が不十分なまま次の塗料を重ねると、塗膜の密着不良や剥離の原因になります。

パターン5:見積書と違う塗料を使用

見積書には高級塗料の名前を書いておきながら、実際には安い塗料を使う——悪質な業者の常套手段です。

パターン6:細部の塗装省略

時間を短縮するために、窓枠周り、配管周り、軒天の奥など細部の塗装を省略することがあります。

パターン7:足場解体後に隠れる箇所の手抜き

足場があるときは確認できても、足場を解体したら見えなくなる箇所(2階の軒天、破風板の裏側など)で手抜きをするケースもあります。

施主ができる7つのチェックポイント

では、これらの手抜きを防ぐために、施主は何ができるのでしょうか?

チェック1:工程ごとの写真撮影を依頼する

見えないところは、業者が手を抜きやすいところです。

契約時に、以下の写真撮影を依頼しましょう:

  • 高圧洗浄後
  • 下地補修後
  • 下塗り完了後
  • 中塗り完了後
  • 上塗り完了後
  • 使用した塗料缶の空き缶

優良業者なら、自ら提案してくるはずです。嫌がる業者は要注意。

チェック2:中塗りと上塗りの色を変えてもらう

中塗りを省略させない最強の方法がこれです。

中塗りと上塗りでほんの少しだけ色を変えてもらうよう依頼してください。色が違えば、中塗りが確実に行われたことが一目で分かります。

また、日が当たって反射すると、どこまで塗ったか分かりにくくなることがあります。職人の塗り残し防止にも効果的です。

チェック3:上塗り開始前に一声かけてもらう

中塗り完了後、上塗りを始める前に「これから上塗りに入ります」と連絡をもらうよう依頼しましょう。

これにより、中塗りがきちんと行われたことを確認でき、乾燥時間が十分に取られているかも把握できます。

チェック4:塗料缶の数を確認する

空き缶チェックは、手抜きを見抜く強力な方法です。

事前に、見積書から必要な塗料缶数を確認しておきましょう。工事後に空き缶の数が合っているか確認することで、「塗料を薄めた」「缶数をごまかした」といった手抜きを防げます。

確認方法:

  1. 見積書の塗装面積を確認(例:125㎡)
  2. 塗料メーカーの規定塗布量を確認(例:0.14kg/㎡)
  3. 必要量を計算(125㎡ × 0.14kg = 17.5kg)
  4. 缶数に換算(15kg缶なら2缶必要)

チェック5:工期が適正か確認する

極端に短い工期は、手抜きの証拠です。

30坪の住宅で丁寧な施工を行うなら、10〜14日が標準。こだわりのある業者は20日程度かけることもあります。

工期の目安:

  • 3〜5日:危険(確実に手抜きあり)
  • 7〜10日:注意(乾燥時間ギリギリ)
  • 10〜14日:標準(必要な工程を確保)
  • 15〜20日:丁寧(品質重視の施工)

予定より早く終わりそうなときは、「手順通り進められていますか?」と確認しましょう。

チェック6:現場を訪問する

可能であれば、工事中に現場を訪問してください。

チェックポイント:

  • 養生は丁寧にされているか
  • 職人の態度や現場の整理整頓
  • 塗料缶のラベル(見積書通りの製品か)

「見られている」という意識があるだけで、手抜きの抑止力になります。

チェック7:違和感を放置しない

工事中や完成後に違和感を覚えたら、すぐに伝えることが大切です。

  • 「この部分、色ムラがありませんか?」
  • 「ここ、塗り残しではないですか?」
  • 「予定より早く終わりましたが、工程は省略していませんか?」

職人も人間なので、ミスは起こります。問題は、それを放置するかどうか。早めに伝えれば、対処してもらえる可能性が高いです。

見積もり段階で見抜く方法

手抜き業者は、見積もり段階から兆候があります。

工期を確認する

「30坪の住宅ですが、工期はどのくらいですか?」

「1週間で終わります」と即答する業者は要注意。丁寧な業者なら「10日〜2週間程度」と答えるはずです。

下地処理の日数を確認する

「下地処理には何日くらいかけますか?」

下地処理に時間をかける業者は、見えないところにも手を抜かない傾向があります。「高圧洗浄は半日、下地補修は状態によりますが1〜2日」など、具体的に答えられる業者を選びましょう。

工程表を出してもらう

「工程表をいただけますか?」

優良業者は、工程表を提示できます。「○日目:足場設置」「○日目:高圧洗浄」「○日目:下地補修」…と、各工程の日数が明記されていれば安心です。

もし手抜き工事をされてしまったら

残念ながら、手抜き工事に気づくのは工事後しばらく経ってからが多いです。

初期症状

  • 塗装後1年以内の色あせ
  • 塗膜のひび割れ・剥離
  • チョーキング(壁を触ると粉がつく)

これらの症状が早期に出た場合、手抜き工事の可能性があります。

対処法

  1. 保証書を確認:契約時の保証内容を確認
  2. 写真で記録:症状を写真で残す
  3. 業者に連絡:保証期間内なら補修を依頼
  4. 消費生活センターに相談:業者が対応しない場合

施工管理アプリで「見える化」する

手抜き工事を防ぐ最も効果的な方法は、工事の進捗を「見える化」することです。

最近は、施主と業者が工事の進捗を共有できるアプリも登場しています。

施工管理アプリのメリット:

  • 工程ごとの写真をリアルタイムで共有
  • 天候や工程の遅延も把握できる
  • 「見られている」意識が手抜き抑止に
  • 不明点をその場で質問できる

「仕上がれば分からない」と思っている職人の意識を変える——これが、施工管理の最大の効果です。

まとめ:「見える化」が最大の防御

この記事のポイント

  1. 手抜き工事は「塗ってしまえば分からない」からこそ起きる
  2. 工程写真・中塗り色変え・空き缶チェックで可視化する
  3. 極端に短い工期は手抜きの証拠
  4. 見積もり段階で工程表と下地処理の日数を確認
  5. 違和感があったら放置しない
  6. 施工管理アプリで「見える化」すれば、手抜きは激減する

塗装工事は、施主が「見ている」という姿勢を示すだけで、品質が大きく変わります。

工事中の品質管理、自分でできますか?

「写真を撮ってもらっても、何をチェックすればいいか分からない」

「仕事が忙しくて、現場を見に行く時間がない」

そんな方のために、50年の塗装経験を持つ現役職人が開発した施工管理アプリがあります。

  • 11工程のチェックリストで漏れなく確認
  • 工程ごとの写真を自動で整理
  • 不安なことはいつでも相談可能
  • 手抜き工事の「証拠」を残せる

「見えない工事」を「見える工事」に変える。

それが、後悔しない外壁塗装の第一歩です。

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契約後は、施工管理アプリを活用して21工程すべてを可視化しましょう。カンバンボードで進捗を確認し、写真記録で「見えない工程」を証拠として残せます。

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