下塗りが「塗装の寿命」を決める理由
上塗り塗料のグレードより重要な事実
- 施主が最も関心を持つのは「上塗り塗料のグレード」(シリコン、フッ素、無機など)
しかし塗装の寿命と品質の8割は「下地処理と下塗り」で決定される
- 高価なフッ素塗料を使っても、下塗りが脆弱なら塗膜ごと剥がれ落ちる(板状剥離)
下塗り材の3つの機能
- 浸透固化:脆弱化した下地に染み込み、強化する
- 接着(密着):下地と上塗りを化学的・物理的に結合させる
- 吸い込み止め:多孔質の下地への塗料吸収を抑え、ムラを防ぐ
シーラー・フィラー・プライマーの違い
カチオン系シーラーの特性
- 「カチオン」=プラス帯電した樹脂
- コンクリートや旧塗膜はマイナス帯電している
電気的に引き合うことで強力な密着力を発揮
- 湿潤面への適性も高い
微弾性フィラーの特性
- ゴムのような弾性を持つ厚膜タイプ
- ヘアークラック(微細なひび割れ)に追従
- 砂骨ローラーで「さざ波模様」に厚塗り
注意:窯業系サイディングには使用禁止(熱膨れの原因)
見積書チェックポイント
「下塗り一式」の危険性
- 「下塗り一式 ○○円」では何が使われるかわからない
- 確認すべき項目:
- 下塗り材の商品名・メーカー名
- 塗り回数(吸い込みが激しい場合は2回必要)
- 構造に対応した材料選定の根拠
構造と下塗り材の対応表(簡易版)
工程写真の要求
- 下塗り施工中の写真(塗っている最中)
- 「濡れ色」になっているか(吸い込みが止まっている証拠)
- 使用塗料缶のラベル写真
- 空き缶検査(使用量の物理的証拠)
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